乱読からのつぶやき

「朝毎読」蜂飼耳

朝日新聞毎日新聞、読売新聞に記載された、書評を集めたもの。2018年3月から、2010年1月へ過去の書評に戻っていく。いろいろな書評を続けて読むという読書も楽しい。この本は、内容、言葉がスーッと入って来る。作者が詩人だからだろうか。ページの最後に書かれている本の題名を読んでから読むか、本の題名を知らずに読んでからなんという本か知るか両方楽しめる。自分も読んだ本が出てくると嬉しい。

…本を読むことは、言葉や時代など、背景にある条件、あるいは環境を考えるとどこまでも社会的な行為だ。同時に、いうまでもないが、現代においては相当に個人的な行為でもある。別の言い方をするなら、個人的な行為になる段階へ達してこそ、熟した読書と呼ぶことができるのではないだろうか(中略)他の人にとってはどうかわからないが自分にとっては明らかに、これは深さを伴う出会いだ、とわかるかどうかが肝心なのだ…

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