乱読からのつぶやき

「アポロンの島」小川国夫

小川国夫氏が自費出版した作品。写真の本は、9年後に審美社から出版された本。本人のあとがきに、アポロンの島は、昭和三十二年に多島海のミコノス島へ行った時のことを殆どそのまま書いたと記されている。情景が浮かぶ書き方が良い。

…ミケネの遺跡はアテネへ行く街道から少し入った所にあった。柚木浩がミケネから歩いてこの道路に出て、バスを待っていた時には日が照っていた…

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島尾敏雄氏が、この作品を評価した。

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