乱読からのつぶやき

「とりかえばや物語」田辺聖子

古典作品で田辺聖子氏が現代語訳し読みやすくなっている。あとがきによると、軍国主義の戦前では、退廃的な物語は読むことが出来なかった。この物語は、筋の面白さ、奇想天外なアイデア、人物像が生き生きしている、現代的な刺激に満ちていると評価している。平安時代のお話で、この時代も、今も大して変わらない考え方が面白い。

イラスト:いのまたむつみ