170回芥川賞受賞作。テンポよく一気読みがいい。
…AIの文章が彼女の口を通り、その言葉が僕の耳を通過して、頭の中に確かな手触りを持った頭丈な塔が建設されていくのを、不思議な気持ちで眺めていた。ディテールが付け足され、内部の状況が次第に鮮明になってくると、塔は窮屈そうに僕の狭い頭を飛び出し…
カバー写真:安藤瑠美「TOKYO NUDE」
170回芥川賞受賞作。テンポよく一気読みがいい。
…AIの文章が彼女の口を通り、その言葉が僕の耳を通過して、頭の中に確かな手触りを持った頭丈な塔が建設されていくのを、不思議な気持ちで眺めていた。ディテールが付け足され、内部の状況が次第に鮮明になってくると、塔は窮屈そうに僕の狭い頭を飛び出し…
カバー写真:安藤瑠美「TOKYO NUDE」
大人より弱い立場にある子どもが、「ずるい言葉」にだまされないようにするためのヒントを伝えること、大人にも実感を持ってもらうための本。「いい意味でらしくない。」「そのうち気が変わるんじゃない。」など29の例が書かれ、分析・解説している。無意識に使っている言葉が多くあり、自分なりに、表現の仕方や言葉使いに意識をもって使うようになった。
イラスト:神保賢志
母性と血縁を問いなおす。「第一の親」、母とは、父とは、育ての親とは。
…生むことに代わって、母であることのもっとも重要な核となるのは、性別に関係なく、また自分が生んだかどうかにも関係なく、育てることを中心に子どもと深くかかわることにあると考えた…
装丁:大村麻紀子
この本は、ヨシタケさんが、30歳のときに初めて書店に出た本の文庫版です。粗削りなところがありますが、ヨシタケワールドに引き込まれます。初版は、カバー裏にもお楽しみがありました。