乱読からのつぶやき

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「地には平和を」小松左京

ハヤカワ・SF・シリーズ3052(短編11作品) 昨年購入した角川文庫(短編3作品) 「地には平和を」以外は別の作品がそれぞれ納められている。しかし、小松左京作品が身近に読めるのはうれしい。早川書房の本では、時間軸を越えて人間模様が描かれた短編作品が…

「背高泡立草」古川真人

第162回芥川賞受賞作品。候補4回目で受賞した。 作品は、納屋の草刈りに出かけ草刈りをする話。盆正月に実家で過ごすような、ゆるりとした時間の流れを感じた。草刈りの話と交互に、古い時代のその場でのエピソードを入れながら、最後は草刈りに繋がって…

「夢もまた青し」志村ふくみ 志村洋子 志村昌司

人間国宝の志村ふくみとその家族で書いた本。織物、染織のことが書かれている。草木染めは、草木を煮出して染液を作り、その染液に糸を浸けて染める。草木から染める時は一種類の草木だけで染める。しかし、化学染料は、記号化された色で、色と色を掛け合わ…