乱読からのつぶやき

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「四畳半タイムマシーンブルース」森見登美彦

四畳半神話体系(森見登美彦)とサマータイムマシーン・ブルース(上田誠)が悪魔合体?した作品。炎熱地獄と化した真夏の京都で、学生アパートに唯一のエアコンが動かなくなった。友人が昨夜リモコンを水没させたのだ。昨日へタイムマシーンで戻り、壊れれ…

「橙書店にて」田尻久子

熊本の橙書店の店長さんのエッセイ集。田尻さんの優しさがにじみ出ている。だからか、いろいろな人々が集まってくる。吉本由美さん、村上春樹さん、都築響一さんをはじめ、行定勲さん、近所の方まで多くの人達が橙書店にやって来る。 …「もうすぐ満月ですね…

「夏日夜話」東京朝日新聞社会部編

陽なたに出て、暑熱を越えての2部構成になっている。昭和2年8月発行なので第2次世界大戦前の様子が伺える。後半(暑熱を越えて)は、若き記者の体験談になっている。足尾銅山の坑夫体験、蒸気機関車の火夫体験(中央線の八王子駅発名古屋行き列車)、新…

「流浪の月」凪良ゆう

2020年本屋大賞作品。後半に出てくる”彼の話Ⅰ”は短かめの項だが切なく、でも報われる内容だった。全体的にスイスイ読める作品。 池袋の本屋4店。「旭屋書店池袋店、くまざわ書店池袋店、三省堂書店池袋本店、ジュンク堂書店池袋本店」本屋同盟で応援し共通…