乱読からのつぶやき

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「妻への手紙」堀辰雄・堀多恵子

手紙を本にした作品を読むのは初めて。昭和12年から、昭和18年までの妻に宛てた手紙を中心に作られており、妻への愛が小説を読むように感じられる。 …本屋歩きを、神田、京都などで行っており、「本を両脇に抱えてにこにこ返って来た姿を今でも浮かぶようで…

「檸檬」 梶井基次郎

「檸檬」を十字屋書店版(昭和15年出版)で読んだ。初版本(昭和6年)ではないが、良い感じにセピア色になっている。八勝堂書店の閉店セールで購入した。 多くの作品は描写が多く、文体に慣れるのに少し時間がかかった。作品は、日本文学アルバムをみながら…

「夜と霧」ヴィクトール・E・フランクル

ドイツ強制収容所の体験記を読了。 霜山徳爾訳で読んだ。まずは、写真・図版での白黒写真で悲惨な状況を見てから、P73まで続く解説を読んで気分が重くなる。なんて悲惨なことを人間はするのだろう…解説は、外からの目線で歴史的事実を知る事ができる。本編は…