乱読からのつぶやき

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「朝毎読」蜂飼耳

朝日新聞、毎日新聞、読売新聞に記載された、書評を集めたもの。2018年3月から、2010年1月へ過去の書評に戻っていく。いろいろな書評を続けて読むという読書も楽しい。この本は、内容、言葉がスーッと入って来る。作者が詩人だからだろうか。ページの最後に…

「三等旅行記」林芙美子

東京から巴里。巴里での生活。満州鉄道。表題の通り三等車両での汽車の旅や安アパートでの生活の旅行記。シベリア鉄道では、のどかで露西亜人の話が楽しい。巴里での生活も女性が異国の地で過ごす逞しさを感じつつ、時々涙した記載があり繊細な心模様も感じ…

「後世への最大遺物」内村鑑三

明治27年、芦ノ湖の畔での、キリスト教徒第六夏季学校の講話。我々は何をこの世に遺して逝こうか。金、事業、思想、文学?誰にも遺することのできるところの遺物は、勇ましい高尚なる生涯である。 …私に五十年の命をくれたこの美しい地球、この美しい国、…

「天、共に在り」中村哲

アフガニスタンで医師として活動し、旱魃(かんばつ)から餓死する人々を救うため、井戸を掘り、用水路の建設を行った。伯父に火野葦平がいる。2019年12月4日アフガニスタンで銃撃され死去。この30年の体験談、用水路の研究等に感動。惜しい人を失…