乱読からのつぶやき

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「ぼくはこんな本を読んできた」立花隆

読書の仕方、本の買い方、書斎についてなど書かれた本。地下一階〜三階まで本棚が並ぶ事務所のネコビルは、妹尾河童が書いた見取図と顚末記が載っている。本好きにはたまらない本。今年の四月三十日に八十歳で逝去された。 …一つは読書それ自体が目的である…

「20歳のときに知っておきたかったこと」ティナ・シーリグ

スタンフォード大学の集中講義。「手元に五ドルあります。二時間でできるだけ増やせと言われたら、みなさんはどうしますか?」「おなじ場面を二回書くという課題、一回目は恋に落ちた人の視点で、二回目は戦争で子どもを亡くした親の視点で」など、創造力や…

「柿の種」寺田寅彦

大正九年頃から、俳句雑誌「澁柿」に即興的漫談を載せて来たものをまとめたエッセイ集。「此書の讀者への著者の願は、なるべく心の忙しくない、ゆつくりした餘裕のある時に、一莭づつ間をおいて讀んで貰いたいといふ事」と記されている。寺田氏の気持ちが短…

「どんぐり」寺田寅彦/中谷宇吉郎

寺田2作品。中谷1作品から作られている。寺田の作品「団栗(どんぐり)」は、妻を亡くした寺田が、団栗拾いをする子供から妻の面影を思う内容で、明治38年『ホトトギス』に発表された短編。中谷の作品は、寺田と「団栗」の事を記した作品。 3作品を読んでか…

「アイディアのレッスン」外山滋比古

アイディアを生み出すにはどうしたらいいか。十種類の方法を身につけていくことを説いている。中絶読書:おもしろくなったところで、スピードがついたところで、あえて停止、読むのをやめる。そうすることで、慣性による発見が起きることもある。この考え方…