乱読からのつぶやき

「貧しさ」マルティン・ハイデガー、フィリップ・ラクー=ラバルト

「貧しさ」は、ハイデガーが1945年6月疎開先で行った短い講演の記録。18世紀から19世紀の移行期にヘルダーリンが次のような導きとなる言葉をしるしている「我々においては、すべてが精神的なものに集中する。我々は豊かにならんがために貧しくなった」この言葉を解説しながら貧しさを考えていく。ハイデガーはドイツ人第二次大戦下ドイツが占領にあった頃の講演。フィリップはフランス人、ハイデガーの内容を次章で解説している。以前、自己啓発本を読んだ。普通で良いですか?最高が良くないですか?基準を引き上げましょうと書かれていた。豊かさを余分なものとすると、際限なく求めてしまうのだろうか。

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格差社会が問題で取り上げられる昨今、貧しさについて考え直したい。