乱読からのつぶやき

「ひとくち童話」東君平

詩のような短い文章の中で、物語が完結している。コーヒーを飲みながらゆっくりと読みたい本。

…空びんは、ポカンと 口を あけて、台所に たっていました。「ぼくは もう やくにたたないのかな」ある日、ドロボウがはいりました。どろぼうは、空びんに つまずいて、ころびました。空びんも 大きな 音をたてて、ころびました。ドロボウは おどろいて、いちもくさんに、にげました。「ぼくだって まだ、やくにたてた」空びんは、うれしくなりました。…

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カバーデザイン 杉浦範茂