乱読からのつぶやき

「こりずに わるい食べもの」千早茜

わるい食べものの第3弾。何々が嫌いだと言い切るエッセイ。食べることが大好きなことが良く伝わってくる。今回は、京都から東京に引っ越し、コロナ禍のときに書かれた作品。茜氏、挿絵担当北澤氏、編集T嬢との仲の良さが3作に繋がったのかも。

…京都を離れる前夜も「兵馬俑」をした。まだ仕事も終わっておらず、一日中段ボール詰めをしていたにもかかわらず、目の下にくまを作りながら餃子を包む私を、家人は恐怖のまなざしで見ていた…

装画・挿絵:北澤平祐 装丁:川名潤