乱読からのつぶやき

「夢もまた青し」志村ふくみ 志村洋子 志村昌司

人間国宝の志村ふくみとその家族で書いた本。織物、染織のことが書かれている。草木染めは、草木を煮出して染液を作り、その染液に糸を浸けて染める。草木から染める時は一種類の草木だけで染める。しかし、化学染料は、記号化された色で、色と色を掛け合わせて作っている。また、草木染めからは緑色だけは作れない。緑色の葉っぱがあるのに不思議。ふくみの言葉で「常に自分の中に生起する事象や現実の問題に反応し、感動したり悩んだり、躍動と失望をくりかえし、自分という塔の上に瑞々しい感覚を失わないように常にアンテナを張り巡らせて反応することを心掛ける」と書かれている。忙しい生活の中で忘れそうだが、反応できる感覚を忘れずに過ごしたい。

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「一冊、一室」森岡書店・銀座店に先日早速出かけ購入した。

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昭和初期の建物は補修中だったが、店員さんとの会話を楽しませていただいた。