乱読からのつぶやき

「地には平和を」小松左京

ハヤカワ・SF・シリーズ3052(短編11作品)

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昨年購入した角川文庫(短編3作品)

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「地には平和を」以外は別の作品がそれぞれ納められている。しかし、小松左京作品が身近に読めるのはうれしい。早川書房の本では、時間軸を越えて人間模様が描かれた短編作品が多くある。改めて小松左京は天才だと思う。「お茶漬の味」は、思考機能と自動装置の無限の応用によって、機械が世界を支配する話。科学は、思考機械が出来てから発達のスピードがすごく上がった。科学の進歩の仕方こそ、純粋にオートマティックな外観を備えていた。しかし、科学の思考機能は、跛行的な急進は、全社会的な弁証法の歯車を狂わすことになった。思考機械・今で言えばAIが普及して来ている。自動装置は、車の自動運転を言うのだろう。作品の中では、2211年電子頭脳に切り替え終了となっている。今こそ、この作品の状態になるかもしれない分岐点にいるのではないか。