乱読からのつぶやき

「星界の報告」ガリレオ・ガリレイ

ガリレオは望遠鏡による観測を通じて経験的根拠に基づいて、地上世界と天上世界を全く異なるものと捉える伝統的な宇宙観を覆した。望遠鏡観測を始めて3か月後に、この本が1610年に刊行されている。望遠鏡という表現がなく、”覗き眼鏡”と訳されているのがいい。月の表面の観測、オリオン座等の観測、木星の衛星(メディチ星)の観測が書かれている。覗き眼鏡で今まで、誰も見たことのない世界の星々を、ワクワクしながら観測したガリレオが想像でき興味深く読める。

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訳:伊藤和行