乱読からのつぶやき

「みみずくは黄昏に飛びたつ」村上春樹、川上未映子

川上未映子が、村上春樹にインタビューする対談集。会場と時間を変えながら四回にわたって対談が行われた。第四回目は村上春樹の書斎で行われている。文庫版には二年ぶりに行われた対談も追加で収められている。作品のこと、作家作業のこと、趣味のことなど多義にわたる。

…僕にとって、締切りのない仕事は趣味でやっているようなものだから、それはもう仕事とも言えない。だから、忙しいかと訊かれると「いや、今は翻訳しかやってないから、別に忙しくないですよ」みたいなことを言ったりして…

…第一稿はとにかく文章の勢いで話を持っていかなくっちゃいけないから、できるだけフットワークを止めないようにする。ディテールは後から何とでも調整できる。(略)小説というのは呼吸だから、その呼吸のバランスさえ押さえておけばいいわけ…

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