乱読からのつぶやき

「論語と算盤」渋沢栄一

論語と算盤」は元々、講演口述を「竜門雑誌」に掲載し、そのなかから、編集者の梶山彬が九十項目を選んでテーマ別に編集し、大正五年に発行されている。

今回、ちくま新書で読む。この本は、「論語と算盤」の中の重要部分を選び現代語訳されたもので読みやすい。

…「名声とは、常に困難でいきづまった日々の苦闘のなかから生まれてくる。失敗とは、得意になっている時期にその原因が生まれる」と昔の人もいっているが、この言葉は真理である…

…決して極端に走らず、中庸を失わず、常に穏やかな志を持って進んでいくことを、心より希望する(略)自分を磨くこととは、現実のなかの努力と勤勉によって、知恵や道徳を完璧にしていくことなのだ…

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1840年ー1931年 享年92歳