乱読からのつぶやき

「いのちの初夜」北條民雄

ハンセン病癩病)患った青年が、収容施設に入り、生活や闘病生活の事など8編。あとがきは、川端康成が書いている。

…意志の大いさは絶望の大いさに正比する、とね。意志のないものに絶望などあろうはずがないじゃありませんか。生きる意志こそ絶望の源泉だと常に思っているのです…

短編「いのちの初夜」は、昭和十一年『文學界』二月号掲載