乱読からのつぶやき

「檸檬」 梶井基次郎

檸檬」を十字屋書店版(昭和15年出版)で読んだ。初版本(昭和6年)ではないが、良い感じにセピア色になっている。八勝堂書店の閉店セールで購入した。

多くの作品は描写が多く、文体に慣れるのに少し時間がかかった。作品は、日本文学アルバムをみながらいつどこで書かれた作品か確認しながら読むと分かりやすい。「檸檬」は、京都の丸善檸檬を置いて爆発するという空想作品?「泥濘」は、実家からお金がやっと届き、東京、お茶の水から本郷の銀行へ雪の中お金を下ろしに行く話で、お金が入った後の、本屋や友人宅のことなど描写が当時を伺えておもしろい。

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眠れない、体調がすぐれないという作品が多いが、寝る前に読んだ私は爆睡だった…