乱読からのつぶやき

「河童」芥川龍之介

f:id:keis7777777:20191228180458j:plain

ファンタジーではなく、河童の世界を通して人生を考える。柳田國男やニイチエなどの名前も出てくる。河童は、医者、哲学者、硝子會社の社長、詩人などの職業を持ち、描写も具体的でリアルに書かれている。精神疾患患者の妄想なのか?「河童」は昭和2年2月11日の作品。その年の7月23日に芥川は自殺している。

f:id:keis7777777:20191228182323j:plain

f:id:keis7777777:20191231171221j:plain

f:id:keis7777777:20191231171636j:plain

岩波文庫:メモ書きから、昭和20年12月(終戦の年)に「アメリカ発展史」「英語第三読本講和」と共に買入、当時占領下になった日本に住む人の気持ちが伺える。