乱読からのつぶやき

「鳥海山」森敦

鳥海山のことを書いた短編5作品が読める。初真桑では、蒸気機関車であろう汽車が、もどき、だましと呟き進んでいる。鴎や朝鮮凧のことも面白く読める。山形弁の会話も良い。「鳥海山」から、「月山」に続いていく。

…「ンだ。たンだこうして乗れば、動かねえでも好きだとこさ行ける言うんども、どっさも行こうと言わねえだや」「しェえ、動かねえでも、食えるからなんでろ」…

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装幀:司修