乱読からのつぶやき

「中年の本棚」荻原魚雷

40歳から50歳へ年を重ねながら、エッセイを書き溜めたものをまとめた本。たくさんの50歳前後にまつわる本を読み、その内容について書かれている。荻原さんの本を読んでいると、なんだかホッとします。

ジェーン・スーは、中年になってたどり着いた「生きていく上で、最も大切なこと」それは、誰かに与えてもらうものではなく、甲冑を「着たり脱いだり」しながら戦い、つかみとるしかしかない…

…今の世の中は、年相応の生き方の難易度がものすごく上がっていることを痛感する。人生五十年、六十年時代ならあっという間におじいさん、おばあさんになれるが、今は、人生九十年、百年になり、そう簡単に中年期が終わらない…

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装幀・装画:鈴木千佳子