乱読からのつぶやき

「日本語練習帳」大野晋

45問とエッセイで構成された新書。単語、文法、敬語の基礎が学べる。日本語の奥深さというか、文法を再度勉強したくなった。

…自分の語彙を増やすことに関しては、小説家とか、歌詠みたちなどは、みんな非常な苦心をしています。例えば、井上ひさしさんは、辞書をたくさん買って頭から、それを読むようですし、大江健三郎さんは、あの堅牢な製本の「広辞苑」を3冊取り替えたという噂です(略)普通の人間は、せいぜい五、六万語知っていれば多い方でしょう。しかし、彼は二〇万語の日本語を消化しようとした様にみえます…

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