立命館大学文学部の授業「ヨーロッパ現代思想」をベースに書かれた新書。読み方、考え方を伝えながら、理解しやすく作られている。フランスを中心に展開された「ポスト構造主義」デリダ、ドゥルーズ、フーコの事から書かれ、最後は、「ポスト・ポスト構造主義」で締めくくられている。
初期の代表作7編。明治期の表現で読みにくさはあるが、医師と患者の間柄で再開し手術する話や、検察官と殺人犯の間柄の話など内容にインパクトがある。
…渠は有間惘然として佇みぬ。その心には何を思ふともなく、きよろきよろと四面を眗せり。幽寂に造られたる平庭を前に、緑の雨戸は長く続きて、家内は全く寝鎮りたる気勢なり。白糸は一歩を進め、二歩を進めて、いつしか「寂然の森」を出でて、「井戸囲」の傍に抵りぬ…
集英社ナツイチの1冊。調香師の家で家事手伝いのアルバイトをする主人公の話。美味しい食事が出てくるところは千早さんの作品らしい。“香り”というものをあらためて考えた。
カバーデザイン:大久保伸子
基本的な仕組みや、現在の流れ、使い方や質問の仕方など分かりすく書かれている入門書。関連書を数冊、同時に読むと理解力があがる。