乱読からのつぶやき

「三十棺桶島」モーリス・ルブラン

三笠書房出版、保篠龍緒訳。本編に入る前のはしがきに、ルブラン作品中で最も異色ある作品である。理由として、1スリラーとミステリーを中心とした推理小説。2ルパンは何も盗んでいない。3探偵や警察が一人も出てこない。4他の作品には絶対に現れていないものが一つ登場している。犬である。5舞台も又従来の例を破っている。と書かれている。読んでみると、たしかにその通りだった。名犬「小僧」が活躍している。島での出来事が目まぐるしく展開し「おおー」と唸りながら読んでいた。

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1958年初版、漢字にはすべてふりがなが付いている。他の作品も、この三笠書房シリーズで読んでみたい。全巻手に入るのだろうか?