乱読からのつぶやき

「エクストリーム・エコノミー」リチャード・デイヴィス

エクストリームは、極限という意味で、極限状態の経済について書かれている。事例では、インドネシア津波に飲みこまれた町アチェ。ザータリー難民キャンプ。ルイジアナ州立刑務所の極限経済を検証している。難民キャンプは、電子マネー(カード)が支給され商品を自由に買うことが出来る。私の食糧を配給しているイメージとかなり違っていた。第2章では経済政策が失敗した事例が書かれている。第3章は、未来経済が書かれている。超高齢社会の町、秋田県は、今後世界で起きる超高齢社会を先駆けて体感できる町として紹介されている。紹介されている都市・町は、どのような状況でも逞しく人は生きていることが分かる。未来は、超高齢社会、テクノロジー、不平等社会のキーワードの中で生きて行くことになるだろうと締めくくる。

…現代の資本主義のもとでは人は何を買ってどんな仕事に就くかを選ぶ自由があるとされているが、実際には消費至上主義の「奴隷」であり、誤った欲求をつくり出す市場に幻惑されている…

エストニアのデジタル市民になるのは簡単だ。ウェブサイトで基本情報を入力し、顔写真とパスポートのスキャン情報をアップロードし、100ユーロを支払い、どの国のエストニア大使館で受け取るかを選択するだけでいい…

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翻訳:依田光江